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2004/08/21

吹奏楽という音楽ジャンルはあるのか?

吹奏楽団というのは管弦楽団に対応した言葉だと思います。
つまり、
管弦楽団=管楽器、弦楽器を含む楽団
なのに対して、
吹奏楽団=吹くことによって演奏する楽器の楽団
だろうと思います。
打楽器については上記のどちらもが含んでいることは承知のことです。
この分類は、音楽を演奏する楽器の分類になります。
つまり、バイオリンやクラリネットなどのそれぞれの楽器と同じように、「楽器のまとまり」を一つの楽器と見なせば良いわけです。
一方、演奏される曲については演奏形態で分類されたり曲そのもののフレーズ、リズム、構成などによる分類があります。
前者の場合は、ピアノコンチェルト、弦楽四重奏、木管五重奏など、後者の場合は、大分類としてクラシック、ポップスなどとわかれ、クラシックはソナタ、交響曲など、ポップスはジャズ、ロックなどと分かれます。もちろん演奏するする楽器、あるいは楽器群により演奏形態の分類と曲そのものの分類には関連があります。
交響曲はまとまった楽器集団で演奏されますし、ソナタは小さな室内で演奏できる楽器群での演奏になるわけで、そういうことはクラシックに限ることではなくジャズではビッグバンドで演奏されるものとコンボで演奏されるものは趣がことなるます。

では、タイトルに戻って、「吹奏楽というジャンルはあるのか?」です。
「どんな音楽が好きですか?」と訊かれたとき、あなたはどう答えますか?
「クラシックが好き」、「ジャズが好き」、「演歌が好き」、「フォークソングが好き」・・・さまざまな答えがあります。
しかし、「歌が好き(人間の声で歌う曲であれば合唱でも、歌謡曲でも、演歌でも良い)」、「ピアノが好き(ピアノで演奏される曲であればどんなジャンルでも良い)」と答える人はまずいません。
ただし、「フルオーケストラが好き」とかいうのはあるかもしれません。管弦楽団で演歌を演奏するとかはレアですからね。
さて吹奏楽・・・CD屋へ行くとどういうわけか「吹奏楽」とかいうジャンルがあるかのような錯覚をしてしまうのです。
たくさんCDが並んでいて、ロック、ジャズ、邦楽(ジャパニーズポップスなども邦楽なのか?邦楽って春の海なんかじゃないのかい?・・・まあおいとこ)などが並んでおり、たいていクラシックの並びの近くに「吹奏楽」ってあるんです。
それでどんなCDが置いてあるかというと、クラシックを吹奏楽団で演奏したものとポップスを吹奏楽団で演奏したものがごっちゃなんです。
中には一枚のCDの中にクラシックとポップスが同居しているのです。

お客さんの捜しやすいように楽器によって分類するのも当然あるわけで、ピアノ協奏曲、ホルン協奏曲などで分類されることはありますからね。
吹奏楽団の演奏するCDを買う人って自分が吹奏楽団に属している人がほとんどなんでしょう。
でも、吹奏楽というジャンルがあるかのように勘違いしてしまうことを助長しますよね。
吹奏楽団の演奏会ではステージを分けてクラシックを演奏したり、ポップスを演奏することは良くあることですが、とても変に思うのです。同じお客さんがクラシックもポップスも両方好きなんでしょうか。

シューマンの「アダージョとアレグロ」はもともとホルンの曲ではなかったか。私の家ではホルンを吹く人はいないので、この曲をホルンで演奏したCDはない。しかし、オーボエでの演奏、テナーサクソフォンでの演奏はある。
(もしかしたらクラリネットのもあるかもしれないなあ)
ムソルグスキーの「展覧会の絵」はピアノ曲であったがラベルによって管弦楽団用に編曲された。

人はまず自分の好きな音楽ジャンルがあって、さらにその先に自分の好きな曲がある。
あるいは好きな曲が出来てからそのジャンルへということもあるでしょう。
今の吹奏楽団は構成楽器の種類から考えると本来クラシックを演奏する楽団なんだと思う。
だから、クラシックを好きな人が多いんじゃないの?
どうして吹奏楽団でポップスをやろうとするのか私には良くわからない。
どうせなら大規模な吹奏楽団で大規模な管弦楽団がやるような曲をやりたいと思うんだけどどうでしょう。

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